文献詳細
薬の臨床
尿中LH検出薬「オルガノンLHカラー」を用いた排卵時期のモニタリング
著者: 澤田富夫1 吉田麻里子1 白木誠1 館山祐子1 吉村泰典1 河上征治1 福島穣1
所属機関: 1藤田学園保健衛生大学医学部産婦人科教室
ページ範囲:P.813 - P.816
文献概要
1) LHカラーは朝夕2回(12時間毎)に測定することで陽性率を向上させ得る。
2) LHカラーによるLHサージの検出陽性持続時間は24時間以内が70%であった。
3) BBTよりみたLHカラー陽性率は0 day+1 dayで70%を占めた。
4) Clomiphene citrateによるLHサージ検出時の卵胞径はhMGによるそれよりも大きい傾向が認められた。
以上より,卵胞径,BBTをモニタリングしつつ,卵胞径の増大とともにLHカラー朝夕2回測定を毎日施行することで,排卵時期がより正確に把握しうると考えられた。
掲載誌情報