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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻9号

1989年09月発行

文献概要

特集 Challenging complicationsと分娩のタイミング

自己免疫疾患—SLEを中心に

著者: 木下勝之1 竹田省1 小島俊行1 石原理1 佐藤和雄1 坂元正一1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科

ページ範囲:P.855 - P.860

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 自己免疫疾患は,遺伝,感染,代謝異常,性ホルモン等の影響で免疫調節の破綻が生じ,自己抗体が産生され,その結果,組織障害や臓器の機能異常をきたした状態である。一方,妊娠も半同種移植片である胎児胎盤系が拒絶することなく生着した状態である。
 このような自己免疫疾患が免疫の背景をもった妊娠に合併すると,臨床的に習慣性流産,死産,新生児異常等重篤な問題をもたらすことが知られている。そこで,本稿では自己免疫の概念の変化,妊娠の免疫的背景を述べ,次いで自己免疫疾患の代表であるSLEをモデルにSLE合併妊娠の問題等につき概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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