文献詳細
原著
最近8年間における癌研式頸管切除器の使用経験
著者: 大森正弘1 上野浩久1 高橋義弘1 飯田和質1
所属機関: 1福井県立成人病センター婦人科
ページ範囲:P.905 - P.908
文献概要
1)細胞診やコルポスコピーの所見がpunch-biopsyの組織診と一致しない時
2)頸管内の癌存否の確認
3)反復検査で鑑別が困難な場合
4)他病院からの精密検査依頼があった時
等の解決策として,癌研式(増淵式)円錐切除術を施行することがある。このたび,昭和56年以来,当科で行っているこの術式の施行例74例の成績をまとめた。
punch-biopsyと最終診断との関係では
1)頸管炎から異型上皮2例,0期5例
2)異型上皮から異型上皮8例,0期10例
3)0期から0期25例,Ia期1例,Ib期1例
4) Ia期からla期2例,Ib期2例
と同等以上の進行所見が得られた。その他,患者の統計的観察の背景と共に報告する。
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