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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻9号

1989年09月発行

文献概要

症例

子宮頸部papillary squamous cell carcinomaの3例

著者: 楠山洋司1 栗林恒一1 吉田恵2 細道太郎3 馬渕義也3 横田栄夫3

所属機関: 1和歌山医科大学,第2病理 2和歌山労災病院,中検 3和歌山労災病院,産婦人科

ページ範囲:P.909 - P.912

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 子宮頸部papillary squamous cell carcinoma (papillary SCC)の3例を報告する。papillary SCCは,1986年Randallらが提唱した子宮頸部SCCの一亜型で,腫瘍の表層部の乳頭状増殖を特徴とする。患者は21歳,39歳,58歳の主婦で,術前細胞診は3例とも通常のSCCを推定しており,細胞診上3例に共通した像はみられなかった。Papil—lary SCCは,浸潤縁は通常のSCCと同様であるが,表層部が乳頭状増殖をするため頸部生検で乳頭状扁平上皮病変をみた時,condylomaおよびverrucous carcinomaと鑑別しなければならない疾患と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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