文献詳細
特集 着床
子宮内膜の脱落膜化現象について—Epidermal Growth Factorを中心として
著者: 山本稔彦1
所属機関: 1三重大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.37 - P.45
文献概要
現在では40種以上の細胞成長因子の存在が知られているが2),これらは特異的膜受容体を介して高分子物質の生合成・核の遺伝子発現の調節や細胞増殖の制御を司り,多面的効果(plciotropic effects)を発揮しているものと考えられている。この効果発現の作用機序としては,特異的膜受容体に内在するtyrosine kinase活性に基づく一連の蛋白リン酸化反応,endocytosisによる細胞内processing,phosphatidylinositolの代謝回転とprotein kinase Cによる制御,さらにproto—oncogenesの発現などが密接に関与しているものと考えられている。
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