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特集 今日の子宮内膜症
文献概要
子宮内膜症は婦人科学領域で最もホットな疾患であり,病理・病態等でさまざまな特異性を持っている。原因・発生機転も未解決であり,不可解な“なぞにみちた”疾患といわれている。従来,内・外性内膜症と大別されてきたが,内性内膜症は腺筋症として,1つの疾患entityであり,外性子宮内膜症とは別であるという考えが欧米では主流である。本症での診断,臨床進行期分類,および治療,特にホルモン療法では,近年新しい治療薬が次々と導入されており,一変した。本稿では子宮内膜症臨床の最新の進歩に焦点をあてつつ概説した。
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