icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻10号

1990年10月発行

特集 今日の子宮内膜症

Topics

チョコレート嚢胞に対する薬物注入療法

著者: 万歳稔1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.877 - P.880

文献概要

 子宮内膜症に対してはさまざまな治療法が試みられてきたが,最近ダナゾール,GnRHアナログ,ゲストリノンなどが使用可能になり,以前に比べると効果的な治療を行えるようになってきた。しかし薬物療法のみでは臓器間の癒着あるいはチョコレート嚢胞に対する治療効果には依然限界がある。さらに子宮内膜症患者数も増加してきているが,その理由のひとつに不妊症の検査として腹腔鏡が盛んに行われるようになったことがあげられる。
 子宮内膜症と不妊症との関連についても最近注目されてきており,免疫的因子の関与からの研究もさかんに行われている。またチョコレート嚢胞を合併している不妊症例は妊娠率が低いことも報告されている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら