icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻10号

1990年10月発行

臨床研修セミナー 外来診療指針

II.不妊外来

不妊外来のすすめ方

著者: 石丸忠之1 布施正樹1

所属機関: 1長崎大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.900 - P.906

文献概要

 不妊外来診療をすすめていく上で最も大切なことは,系統的な取扱い方針を立てて,迅速かつ的確に不妊原因を検索し,その原因に応じた個別的治療を行うことである。不妊婦人の診療は一般の婦人科診療とは異なり精神的苦痛を持つ人が少なくなく,時間をかけた対応が要求される。したがって,不妊症専門外来を設けて診療にあたる必要がある。本稿では,私どもの教室における不妊外来取扱い方針の概略をflow chartで示し,診断過程における検査の意義や問題点について述べる。
 まず不妊外来患者に対し,詳細な問診を行った上で基礎体温(BBT)の記録をもとに排卵例と無排卵例に大別し,系統的な検査を進めていく。したがって,初診時にBBTの記録がなされていない場合は少なくともBBTを1〜2ヵ月間記録させた後に診療方針を立てる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら