文献詳細
薬の臨床
新しい尿中hCG検出試薬レッドプラノの検討
著者: 三宅敏一1 横山裕司1 井川洋1 斎藤誠一郎1 松崎利也1 植田敏弘1 安井敏之1 東敬次郎1 苛原稔1 青野敏博1
所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.939 - P.945
文献概要
1.感度および特異性に関する検討:測定感度は公称感度の200IU/lよりも低い100IU/lであり,100IU/l以上ではすべてに陽性を示した。特異性に関しては,LH 2,500IU/lでは交叉による陽性反応がみられたが,1,000IU/l以下では陽性反応はみられなかった。
2.異常尿による影響:glucose 4%以下,赤血球尿では1×108 cells/ml以下,pHでは4〜8,細胞浮遊尿では1×105cells/ml以下,比重では1,000〜1,030の範囲でそれぞれ正常に反応した。
3.臨床的検討:正常妊娠では妊娠4週以降ですべて陽性を示し,異常妊娠例においても鋭敏に反応した。
以上よりレッドプラノは有用な妊娠診断薬であると考えられた。
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