文献詳細
臨床研修セミナー 外来診療指針
III.癌検診外来
文献概要
子宮頸癌の組織分類には国際的にはWHO(世界保健機溝)分類1)が用いられているが,最近これが改正される機運にある。わが国では現在「子宮頸癌取扱い規約」2)によって,組織分類とその診断基準が示されている。細胞診像については多くの優れた成書や論文が発表されている3〜7)が,前記取扱い規約に対応したものは作られていない。
子宮頸癌細胞診の判定にはPapanicolaou分類が用いられていたが,細胞診断学の進歩によって腫瘍細胞のみならず,同時に出現する諸成分を考慮に入れて,組織像の推定診断が行われるようになり,最近Bethesda Systemとして診断記載法の統一化が提示されている。わが国では陰性,疑陽性,陽性の3段階分類および推定組織分類と対応させた5段階分類の用いられることが多い。日本母性保護医協会による日母分類8)は子宮頸部細胞診に限って用いる目的で作られたものである(表1)。
子宮頸癌細胞診の判定にはPapanicolaou分類が用いられていたが,細胞診断学の進歩によって腫瘍細胞のみならず,同時に出現する諸成分を考慮に入れて,組織像の推定診断が行われるようになり,最近Bethesda Systemとして診断記載法の統一化が提示されている。わが国では陰性,疑陽性,陽性の3段階分類および推定組織分類と対応させた5段階分類の用いられることが多い。日本母性保護医協会による日母分類8)は子宮頸部細胞診に限って用いる目的で作られたものである(表1)。
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