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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻12号

1990年12月発行

特集 最新治療薬ガイド1990

Ⅱ.婦人科一般用の治療剤

6.麻痺性イレウス治療薬

著者: 立川勲1

所属機関: 1杏林大学第一外科

ページ範囲:P.1071 - P.1072

文献概要

 成因 麻痺性イレウスの原因としては大きく3つに分けられている。①急性化膿性腹膜炎,②開腹手術後;これは手術によって腹膜に作用した機械的刺激によって起こってくると考えられ,通常は術後2〜3日経過すると自然に回復するものであって,生理的イレウスと呼ばれるものである。③その他の原因として,腹部打撲,卵巣嚢腫の茎捻転,急性膵炎,胆石,腎結石の発作時,腸間膜血管閉塞症,脊髄損傷などが挙げられる。
 対象 以上挙げた麻痺性イレウスの治療の原則は原因治療にあることは言うまでもない。したがって本稿の意図するところの疾患対象としては主として開腹手術後に出現する遷延したイレウス状況の治療について,如何に対処するかを述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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