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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻12号

1990年12月発行

文献概要

特集 最新治療薬ガイド1990 Ⅳ.周産期用薬剤

1.妊娠中毒症の予防・治療薬

著者: 日高敦夫1

所属機関: 1大阪市立大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.1087 - P.1089

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□カルシウム
1.対象と処方例
 Ca摂取量の多い地域では高血圧症発症頻度が低く,逆に少ない地域ほど発症し易い事が言われている。そして最近では,Ca摂取不足と高血圧発症に関する疫学的因果関係が明らかとなって来た。さらに妊娠高血圧発症にもCa摂取不足が関与している可能性が強く示唆されるようになった。
 日本人のCa摂取量は不足勝であり,厚生省は,1日600mgのCa摂取量が必要,としている。しかし最近では体格向上に伴い700mgは必要,とする研究者が多い。そして妊娠後期ならびに産褥期では,少なくとも1g以上のCa摂取量が要求される。さらに妊娠中毒症発症予防には1日1.5g以上の摂取量が必要であろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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