文献詳細
特集 最新治療薬ガイド1990
Ⅳ.周産期用薬剤
文献概要
□当帰芍薬散1.対象と処方例
切迫早産における子宮収縮抑制剤を東洋医学の面から考察すると安胎薬の概念のなかに求めることができる。安胎薬とは金匱要略に記載されているごとく「婦人懐妊,腹中瘀痛,当帰散主之」に代表されるが,婦人が妊娠し激しい腹痛を訴える場合に当帰散を処方する意義は,現代産科学での子宮収縮抑制剤に相当する。当帰散は現代漢方では,当帰芍薬散がその組成が類似し,トコライシスとしての効果が期待できる。
切迫早産における子宮収縮抑制剤を東洋医学の面から考察すると安胎薬の概念のなかに求めることができる。安胎薬とは金匱要略に記載されているごとく「婦人懐妊,腹中瘀痛,当帰散主之」に代表されるが,婦人が妊娠し激しい腹痛を訴える場合に当帰散を処方する意義は,現代産科学での子宮収縮抑制剤に相当する。当帰散は現代漢方では,当帰芍薬散がその組成が類似し,トコライシスとしての効果が期待できる。
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