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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻12号

1990年12月発行

特集 最新治療薬ガイド1990

Ⅳ.周産期用薬剤

6.産科DIC治療剤

著者: 中林正雄1 曽我賢次2

所属機関: 1東京女子医科大学母子総合医療センター 2秋田大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1101 - P.1104

文献概要

□ウリナスタチン(多価タンパク分解酵素阻害剤)
1.対象と処方例
 DICではショックを伴うことが多い。ショックになると末梢循環不全により,アシドーシス,血液粘度の上昇,血流停滞,slugging,血栓形成となり,DICは悪化してくる。ウリナスタチンには抗ショック作用があるためDICでショックを伴う循環不全に使用される。また,タンパク分解酵素の活性化を抑制する効果もあるため循環状態も改善される。但し,抗凝固作用はないので他の抗凝固薬剤(ATⅢ等)を併用する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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