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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻12号

1990年12月発行

文献概要

特集 最新治療薬ガイド1990 Ⅳ.周産期用薬剤

13.妊婦梅毒治療剤

著者: 長南薫1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院産婦人科

ページ範囲:P.1112 - P.1112

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□ペニシリン系,セフェム系,マクロライド系抗生剤
 梅毒の病原体Treponema pallidumが胎盤を介して胎児に感染するのは胎盤が完成されてからである。したがって,妊婦梅毒の治療は,早期診断,早期治療が大切で,妊娠18週以前に開始するのが理想である。18週以前は胎児感染は起りにくいとされている。妊娠早期に十分な治療が行われれば,先天梅毒は予防できる。もちろん,妊娠中期ないし末期でも見つけ次第,治療を開始することはいうまでもない。妊娠末期6週以内の母体感染では,産道にTreponemaがたくさんいて,胎児の産道通過時に感染するのでない限り,胎児への感染はないとされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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