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特集 最新治療薬ガイド1990 Ⅳ.周産期用薬剤
14.IUGRの輸液療法剤
著者: 荒木勤1 岩下光利2
所属機関: 1日本医科大学産婦人科 2東京女子医科大学母子総合医療センター
ページ範囲:P.1113 - P.1114
文献購入ページに移動1.対象と処方例
マルトース・ヘパリン療法は胎児への栄養補給を改善することによりIUGR児の発育促進を促すために考え出された出生前治療である。適応は胎児への栄養障害が原因と考えられるIUGR症例で,妊娠中毒症やその他の母体疾患にIUGRを合併する症例を対象とする。従って,胎児の染色体異常や多発奇形によるIUGRは対象とならない。また,胎児の発育期間と体外治療の利点から考えて,妊娠36週以降は対象としない。
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