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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻12号

1990年12月発行

特集 最新治療薬ガイド1990

Ⅴ.内分泌・生殖領域の治療剤

7.高プロラクチン血症治療薬

著者: 武谷雄二1 水野正彦1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1135 - P.1136

文献概要

□ブロモクリプチンMR(ブロモクリプチン徐放性カプセル)
 本剤はブロモクリプチンの徐放剤であり,ブロモクリプチン(パーロデル®)と比較して投与後の最高血中濃度は35〜40%に低下しているが最高血中濃度への到達時間は投与後約5.4時間とパーロデル®の約2倍に延長している。しかし血中プロラクチン値の抑制効果はパーロデル®とほぼ同等である。
 従来よりパーロデル®服用時には悪心嘔吐などの消化器症状が問題となっていたが,これは主にパーロデル服用後に一過性にみられる血中のブロモクリプチン値の上昇によるところが大きかった。従ってそれを徐放化した本剤は投与後の血中濃度が平坦化されるため臨床効果は劣ることなく副作用のみが軽減されることが予想される。このことは本邦における全国規模の臨床治験ですでに確認されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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