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特集 Office Gynecology Office Gynecologyの実際
私の不妊クリニック
著者: 西川潔1
所属機関: 1医療法人西恵会西川婦人科内科クリニック
ページ範囲:P.137 - P.142
文献購入ページに移動 近年オフィス街のビルで開院する医師が年々増加する傾向にあり,新しい大型ビルが建つと必ずといっていい程そこに開業する医業があるようである。都市の発展と共に従来の古い建物は取りこわされ,そこに大型ビルが建てられると旧来よりそこに1戸建医院があってもビルに収容されることにもなる。昭和34年(1959)医師となり大学院に進み,不妊症のホルモン動態が主テーマとなり,大学院卒業後も母校に残り,恩師小島 秋教授(現名誉教授)の命により不妊外来を設立したことが,私をその後ビルにての婦人科開設の道を歩ませた第一歩ともいえる。その頃大学に不妊外来を設けていたのは慶応義塾大学の他1〜2を数えるにすぎず,特殊外来の運営に苦労したものである。
しかし不妊症患者のそのような外来へのニーズもあり年々患者数も増加する傾向にあったが,大学の性格上それのみに打ち込めず,週に1〜2回,半日の特殊外来のみでは充分に診療することも出来ず苦慮する日々であったが,ある時意を決することがあり,昭和46(1971)年1月講師の職を辞し(現在非常勤講師)不妊症・更年期の一貫した検査・治療を行える専門クリニックとして開業することになった。以下オフィスクリニックの設立経過,変遷,現況について項を追ってのべていく。
しかし不妊症患者のそのような外来へのニーズもあり年々患者数も増加する傾向にあったが,大学の性格上それのみに打ち込めず,週に1〜2回,半日の特殊外来のみでは充分に診療することも出来ず苦慮する日々であったが,ある時意を決することがあり,昭和46(1971)年1月講師の職を辞し(現在非常勤講師)不妊症・更年期の一貫した検査・治療を行える専門クリニックとして開業することになった。以下オフィスクリニックの設立経過,変遷,現況について項を追ってのべていく。
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