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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻2号

1990年02月発行

臨床研修セミナー 女性のOsteoporosis

閉経後骨粗鬆症—特徴と対策

著者: 多賀理吉1

所属機関: 1横浜市立大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.167 - P.172

文献概要

 骨粗鬆症は閉経後の婦人に多いことから,その病因や進行にエストロゲンの欠乏が深く関与していることが従来から指摘され,また,このことを基盤として,その作用機構は必ずしも十分明らかではないものの,本症に対してエストロゲン療法が施行されてきた。
 一方,急速な高齢化社会の到来の中で,閉経後婦人に対する健康管理や指導が,我々産婦人科医にも要求されてきている。高齢化に伴うさまざまな疾患の中でも骨粗鬆症は,その頻度や寝たきり老人の問題など,その及ぼす影響も大きく,とりわけ重要な疾患の1つといえるであろう。したがって,閉経後骨粗鬆症を正しく理解してその特徴をとらえ,適切な対策をたてることは,単に婦人科診療のみならず,社会医学や予防医学的な見地からも重要な課題といわなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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