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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻3号

1990年03月発行

文献概要

臨床研修セミナー 術前術後のチェックポイント

合併症手術の術前術後—DIC

著者: 塚原嘉治1

所属機関: 1信州大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.240 - P.242

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 産婦人科では他科より大量出血に遭遇する機会が多く,とくに妊娠では合目的的な意味合いから凝固能亢進,線溶抑制がみられるなど,いわばDIC準備状態といえる環境下にある。なかでも早剥や各種産科操作時には子宮内にある凝固促進物質が流入してDICを発症し易い。弛緩出血や頸管裂傷などに伴う出血性ショックでも末梢循環不全を生じ,その結果凝固系カスケードを活性化せしめDICに発展することが多い。
 婦人科領域でもグラム陰性桿菌感染によるエンドトキシン・ショックや悪性腫瘍による組織破壊などが引き金となってDICが発生し易い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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