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特集 救急手技のポイント Ⅰ.基本手技
胸腔穿刺
著者: 今野弘之1 阪口周吉1
所属機関: 1浜松医科大学,第2外科
ページ範囲:P.298 - P.299
文献購入ページに移動 胸膜は肺表面を被う臓側胸膜と胸壁を被う壁側胸膜とに分かれており,これによって形成された間腔を胸腔という。ここには健常人でも少量の漿液が貯留しているが,病的状態では胸腔内に液体(血液,漿液,膿汁など)や気体が貯留し呼吸抑制をきたすことがある。これらの診断や治療(癌性胸膜炎に対する抗癌剤注入など)を目的として胸腔穿刺が行われ,さらに排液,排気のために胸腔ドレナージが行われる。これらの手技は臨床的に有益かつ重要な手段である。
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