文献詳細
文献概要
特集 救急手技のポイント Ⅰ.基本手技
腹膜透析(Peritoneal dialysis:PD)
著者: 滝川浩1
所属機関: 1徳島大学,泌尿器科
ページ範囲:P.309 - P.309
文献購入ページに移動 腹膜透析は血液浄化法のひとつであり,間欠的腹膜透析(intermittent PD,IPD)と持続的(外来)腹膜透析(continuous ambulatory PD,CAPD)とに分けられる。IPDは主として急性腎不全,慢性腎不全の導入などに応用され,CAPDは主に慢性腎不全の社会復帰を目的として使用される。腹膜透析は他の血液浄化法と比較し,特殊な機械を必要とせず,blood accessが確保できない例,血圧の維持が困難な例,出血傾向があり抗凝固剤が使用できない例,小児例などで適応となり,一方腹部に合併症をもつ例(腹部手術の既往,腹膜炎,ヘルニアなど)での適応には問題がある。
掲載誌情報