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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 救急手技のポイント Ⅱ.産科・婦人科

嚢腫破裂

著者: 根岸能之1

所属機関: 1東京医科大学,産婦人科教室

ページ範囲:P.322 - P.323

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 卵巣嚢腫の合併症には,茎捻転,癒着,破裂,出血,化膿,悪性変性などがあり,このうち急性腹症として突発的な腹部激痛,悪心,嘔吐などの腹膜刺激症状をきたすものには主として茎捻転と破裂がある。卵巣嚢腫の破裂は茎捻転に比較しその頻度は極めて少ないとされている。破裂は茎捻転,出血などによる嚢腫の急速増大,嚢腫壁の穿孔や外因による外傷性破裂によって起こる。破裂を起こしやすい卵巣腫瘍には類皮嚢胞腫,嚢胞腺癌,腹膜偽粘液腫がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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