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特集 救急手技のポイント Ⅱ.産科・婦人科
産科領域におけるDIC
著者: 松本隆史1
所属機関: 1国立津病院,産婦人科
ページ範囲:P.334 - P.337
文献購入ページに移動 播種性血管内血液凝固症候群(disseminated intravas—cular coagulation;DIC)は,全身の微小循環系に血栓を形成する症候群である。様々の原因により凝固系の亢進が惹起され血栓が形成される。これに血栓を溶解する線溶現象が加わり凝固因子が消費され,出血傾向が出現する。DICは必ず基礎疾患を背景にして発症する特徴があり,産科疾患においても例外ではない(表1)。妊産婦死亡の中にはDICに関連した疾患が原因となっている場合も多い。本稿では産科の立場からDICの診断と治療について述べる。
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