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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 救急手技のポイント Ⅳ.手術損傷

膀胱損傷

著者: 永田一郎1

所属機関: 1防衛医科大学校

ページ範囲:P.366 - P.367

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 膀胱損傷の歴史は古く,紀元前約2050年のエジプトのミイラにもみられ,医学史には分娩損傷による悲惨な例が数多くみられる。しかし,近年では,分娩関連のものは激減し,手術によるものが増加している。それは子宮全摘例,帝王切開の反復例の増加による。膀胱損傷は,既往手術,子宮内膜症,骨盤内炎症などによる強度の癒着が存在するときに生じ易い。ここでは手術(腹式子宮全摘術,腟式子宮全摘術,帝王切開術)による膀胱損傷について予防法,診断法そして対応手技についてそのポイントを述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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