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臨床研修セミナー 手術手技 II.子宮頸癌の手術
準広汎性子宮全摘出術
著者: 塚本直樹1
所属機関: 1九州大学医学部婦人科産科学教室
ページ範囲:P.489 - P.495
文献購入ページに移動 わが国においては手術可能なⅠ〜Ⅱ期の子宮頸癌に対しては広汎性子宮全摘出術(以下,広汎全摘と略)が行われてきた。頸癌の自然史がよく理解されていなかった時代には,上皮内癌や微小浸潤癌などの初期癌に対しても広汎全摘が行われていたようである。しかし,近年子宮頸癌の自然史が判明してくるにつれて,また頸癌の診断技術の進歩と検診の普及により多くの初期頸癌が発見されるようになってくると,広汎全摘よりも合併症や後遺症の少ない縮小術式が考案されるようになってきた。準広汎性子宮全摘出術(以下,準広汎全摘と略)は,この模索の過程の中から生まれてきた術式であると思われる。
しかし,準広汎全摘の術式は術者によりその解釈に差があり,また,術式の理論的根拠にもややあいまいな点があるようである。従って,一時は多数の症例に行われていた準広汎全摘が,最近では以前ほどには行われなくなってきているようである。
しかし,準広汎全摘の術式は術者によりその解釈に差があり,また,術式の理論的根拠にもややあいまいな点があるようである。従って,一時は多数の症例に行われていた準広汎全摘が,最近では以前ほどには行われなくなってきているようである。
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