icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科44巻6号

1990年06月発行

文献概要

薬の臨床

Menfegol含有潤滑剤を用いた新型Medicated Condomの臨床的検討—特に使用感と副作用について

著者: 西島光茂1 斉藤怜1 山高毅久1 安達信博1 小笠原敏浩1 西谷巌1 石浜淳美2

所属機関: 1岩手医科大学産科婦人科学教室 2埼玉県立衛生短期大学

ページ範囲:P.531 - P.534

文献購入ページに移動
 殺精子剤であるMenfegolがAIDSウイルスを不活化することが明かとなったので,市販されているCondomにMenfegolを含有した潤滑剤を用いたMedicated Condomを試作し,その使用感と副作用について,避妊中の男女50組を被験者として臨床的検討を行った。
 総合的使用感では,男女とも約85%が従来のコンドームと同じか,それ以上の評価が与えられたが,外観の印象が使用感に影響していると思われた。副作用について男性1名が一時的なかゆみ,女性2名が一時的な熱感を訴えたが,2カ月にわたる本試験期間中に中止した被験者はいなかった。
 以上より,新型Medicated Condomは色,潤滑剤の量,ラテックス表面の加工など改善すべき点があるが,従来のものと比較しても遜色なく,今後避妊効果の増強のみでなく性行為感染症の予防という付加価値を持ったCondomとして注目に値すると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?