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臨床研修セミナー 手術手技 IV.子宮脱の手術
子宮腟脱に対するマンチェスター手術
著者: 舘野政也1
所属機関: 1富山県立中央病院産婦人科
ページ範囲:P.672 - P.679
文献購入ページに移動 子宮脱あるいは下垂の治療法は手術療法以外にはない。子宮脱があると排尿障害や排便障害を伴うことが多いので治療の必要がある。しかし,下垂の場合には何らの自覚症状もないことがあるので,このような場合にはただちに手術をすることなく経過をみるのも一つの方法である。
さて,手術方法には種々の方法があるが,従来から行われてきたDoleris法(子宮内靱帯腹壁固定法)やGilliam法は再発率が高く,現在あまり行われていないようである。著者は完全子宮腟脱に対しては腟式子宮全摘に前腟壁形成術や後腟会陰形成術を施行しているが,性交を望む場合あるいは若年者に対してManchester手術を,高齢者で合併症のある場合には侵襲の少ないNeugeber Le Fort法を施行している。今回は著者の実施しているManchester法の実際について記述したいと思う。
さて,手術方法には種々の方法があるが,従来から行われてきたDoleris法(子宮内靱帯腹壁固定法)やGilliam法は再発率が高く,現在あまり行われていないようである。著者は完全子宮腟脱に対しては腟式子宮全摘に前腟壁形成術や後腟会陰形成術を施行しているが,性交を望む場合あるいは若年者に対してManchester手術を,高齢者で合併症のある場合には侵襲の少ないNeugeber Le Fort法を施行している。今回は著者の実施しているManchester法の実際について記述したいと思う。
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