文献詳細
文献概要
臨床研修セミナー 手術手技 IV.子宮脱の手術
Le Fort中央腟閉鎖術
著者: 高島英世1
所属機関: 1神戸市立中央市民病院産婦人科
ページ範囲:P.681 - P.688
文献購入ページに移動 Le Fort中央腟閉鎖術はLe Fort1)が1877年に発表した簡単,迅速,安全かつ優れた効果のある子宮脱に対する手術術式である。この手術は主に高度の子宮脱がある高齢で性交の必要がなくなった婦人に対して行われる。最初の報告以来手術侵襲が少なく,局所麻酔下でも可能という安全性から広く普及するとともに術式の改良も試みられてきた。
子宮脱の病因論に基づいて,腟式単純子宮全摘除術,前後腟壁形成術,肛門挙筋縫合からなる標準術式あるいはマンチェスター手術などが現在子宮脱手術の主流となっているが,今日なおLe Fort手術は適応に制約があるものの利用価値のある優れた方法である。本稿は本術式を解説するとともに当院における成績を述べ参考に供したい。
子宮脱の病因論に基づいて,腟式単純子宮全摘除術,前後腟壁形成術,肛門挙筋縫合からなる標準術式あるいはマンチェスター手術などが現在子宮脱手術の主流となっているが,今日なおLe Fort手術は適応に制約があるものの利用価値のある優れた方法である。本稿は本術式を解説するとともに当院における成績を述べ参考に供したい。
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