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特集 Safe motherhood—リスクファクターの再評価
文献概要
少産少死の現在,できるだけ少ない機会で健全な児の出生することが大切となってきている。一方,新生児治療学の進歩により,早産でも健全に児が成長するようになってきた。内科合併症の妊娠許可基準もそれに合わせて,時々刻々変化していくことが想定される。
妊娠を生物のreproductionとして捉えるならば,次世代を担う生命を生み出すことでその目的を達したといえ,その時の妊娠許可基準は従来からの許可基準に比較して随分緩やかなものと今はなっているであろう。しかし,児も当然のことながら人生(Life)のある生命体であり,児を出生した母体を中心とする家族のQuality of Lifeも妊娠によって損なわれることの無いような結果を期待する場合には,妊娠許可基準は児の予後・母体および周囲の人々の予後の2点を配慮したものでなければならないので,一層厳しい基準が要求されるであろう。
妊娠を生物のreproductionとして捉えるならば,次世代を担う生命を生み出すことでその目的を達したといえ,その時の妊娠許可基準は従来からの許可基準に比較して随分緩やかなものと今はなっているであろう。しかし,児も当然のことながら人生(Life)のある生命体であり,児を出生した母体を中心とする家族のQuality of Lifeも妊娠によって損なわれることの無いような結果を期待する場合には,妊娠許可基準は児の予後・母体および周囲の人々の予後の2点を配慮したものでなければならないので,一層厳しい基準が要求されるであろう。
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