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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻1号

1991年01月発行

文献概要

今月の臨床 不育症—その対策のすべて 検査・診断の進め方

18.血液凝固検査の必要性とタイミング

著者: 木戸口公一1 藤田富雄1 和田芳直1 新田豊1

所属機関: 1府立母子保健総合医療センター周産期第4部(母性内科)

ページ範囲:P.62 - P.63

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 最近は,血液凝固・線溶の各種制御蛋白の構造と機能について次々と新しい知見が得られている。従来の凝固因子に加えて,アンチトロンビンⅢ(ATⅢ),プロテインC・S(PC,PS)の生体内ではたす役割りは,抗凝固因子系として重要であることが解明され,また血管内皮上に形成されるトロンビンートロンボモジュリン複合体に代表される“血管壁”の調節機能が注目されている。
 血液凝固制御機構の先天性異常により,出血傾向よりもむしろ血栓傾向の生じることが少なくないこと,またそれが臨床的にも重要であることは,ここ10年間の研究からあきらかとなっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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