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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻1号

1991年01月発行

今月の臨床 不育症—その対策のすべて

検査・診断の進め方

19.染色体検査結果の評価

著者: 柳原敏宏1 神保利春1

所属機関: 1香川医科大学母子科学講座

ページ範囲:P.64 - P.66

文献概要

 不育症とは,不妊症と異なり,妊娠はするものの,胎児の生命を維持できないなんらかの原因が存在するために,妊娠初期に流産,または死産にいたるものである。特に習慣性流産が主なものとなる。この疾患は元来治療不可能と考えられていたが,今日の免疫療法などの発達により再び注目されるようになった。本症の頻度は約0.4%とされているが,月経と思われているなかに流産も含まれている可能性もあり,その頻度はより高いものと考えられている。不育症における原因疾患は多数存在するが,そのなかでも本稿では,染色体異常を認める症例の検査と取扱いについて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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