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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻1号

1991年01月発行

今月の臨床 不育症—その対策のすべて

治療の実際

23.不妊・不育における子宮形成術

著者: 百瀬和夫1

所属機関: 1東邦大学第1産科婦人科教室

ページ範囲:P.75 - P.77

文献概要

 女性内性器は発生学的に比較的複雑な経過をとるため,種々の程度の奇形を生じやすい。とくに子宮は受精卵の着床から妊娠,分娩までの保育にあずかり,生殖過程の最終段階を担う。その変形,奇形が必ずしもfertilityの重大な障害—不妊,習慣流産と直結するとはいえない。したがって不妊症では,他の不妊原因を系統的に追求,除外しなければならないし,習慣流産でも,内分泌・染色体・免疫因子などの関与が解決されつつある。
 完全重複子宮:腟中隔を有しながら,2度目の妊娠で墜落分娩し,ここで初めて2個の腟入口を確認された例もあれば,僅かな弓状子宮で自然流産を反復し,外傷性子宮腔癒着症を併発,稀発・過少月経となっていた例もある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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