文献詳細
今月の臨床 不育症—その対策のすべて
治療の実際
文献概要
血液型不適合妊娠による胎児・新生児溶血性疾患がもっとも重症である場合,胎児死亡を防ぐ胎内治療としては,胎児輸血と母体の血漿交換療法がある。胎児輸血は溶血による胎児の貧血を輸血によって治療する方法であるが,血漿交換は母体血漿中の赤血球抗体(とくに胎盤を通過するIgG型抗体)を希釈することにより胎児に移行する抗体量を減少させて,胎児の溶血を予防する方法である。
P式血液型不適合以外では,胎児の溶血性疾患がもっとも重症な場合でも,妊娠19週までに胎児が死亡することはない1)。
P式血液型不適合以外では,胎児の溶血性疾患がもっとも重症な場合でも,妊娠19週までに胎児が死亡することはない1)。
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