icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻1号

1991年01月発行

原著

Danazol Spironolactone併用による体重増加抑制効果の検討

著者: 澤田富夫1 吉村俊和1 白木誠1 神谷貴之1 青木豊和1 吉田麻里子1 服部公博1 隅山充樹1 河上征治1 福島穣1

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学産婦人科

ページ範囲:P.111 - P.114

文献概要

 子宮内膜症患者8名にDanazol400mg/日連日投与し体液調節に関与する種々の因子に付き検討を加えた。Danazol投与直後より急速に血中のaldosteroneは上昇し投与1週目には前値の148.2±2.7%,3週目には178.2±3.1%に増加した。またAldo—steroneの体液貯溜作用に起因すると考えられる体重増加は投与前に比し1週目で1.5%,3週目で2.5%であった。次に体重増加を抑制する目的にてDanazolとSpironolactone(Aldactone A)を同時投与した。同時投与により血中Aldosteroneは1週目で133.4±4.1%,3週目で138.1±4.4%とやや増加抑制傾向が認められた。さらに体重増加は1週目で0.5%,3週目で1.3%とDanazol単独投与に比較し抑制傾向を認めた。
 以上よりSpironolactoneの同時投与はDanazolによる体重増加を抑制する可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら