文献詳細
今月の臨床 計画妊娠—合併疾患への対応
血液疾患
文献概要
ITPとは,血小板減少をきたす原疾患や遺伝的要因が認められず,骨髄での血小板産生に障害がなく,末梢での血小板破壊が亢進しているものをいう。その発症機序は,血小板膜抗原に結合した自己抗体(IgG)が,そのFC receptorで網内系(マクロファージ)に取り込まれるためと考えられている。ITPの頻度自体はそれほど高くはないが,若年婦人に好発するため妊娠合併も多く,産科医が遭遇しやすい血液疾患のひとつである。
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