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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻11号

1991年11月発行

今月の臨床 計画妊娠—合併疾患への対応

血液疾患

16.特発性血小板減少性紫斑病(ITP)

著者: 齋藤良治1 中村幸夫1

所属機関: 1弘前大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1280 - P.1282

文献概要

 ITPとは,血小板減少をきたす原疾患や遺伝的要因が認められず,骨髄での血小板産生に障害がなく,末梢での血小板破壊が亢進しているものをいう。その発症機序は,血小板膜抗原に結合した自己抗体(IgG)が,そのFC receptorで網内系(マクロファージ)に取り込まれるためと考えられている。ITPの頻度自体はそれほど高くはないが,若年婦人に好発するため妊娠合併も多く,産科医が遭遇しやすい血液疾患のひとつである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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