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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻11号

1991年11月発行

今月の臨床 計画妊娠—合併疾患への対応

腫瘍

19.胞状奇胎

著者: 後藤節子1

所属機関: 1名古屋大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1288 - P.1290

文献概要

 発生頻度
 胞状奇胎の発生率は,日本を含む東南アジアで高いが,近年,胞状奇胎の登録管理が,米国,西欧でも拡充されるにつれて,これらの国の発生頻度も従来報告されている程には,低くないとされてきている。
 日本における胞状奇胎の発生頻度は,女子人口10万対10.2(1974)より7.9(1982)に減少しているが,分娩数1,000に対する比率は殆んど変化なく,近年2.92前後を保っている。年齢との関係は,文献的には妊孕年齢の終わりに近づくにつれ,特に40歳を越えると胞状奇胎の発生は増加し,4.02%,さらに45歳以上では50.76%と,39歳以下の頻度の10〜20倍以上にもなる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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