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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻11号

1991年11月発行

Current Clinic

帝王切開率を下げることは可能か?—胎児モニタリングによるアプローチ

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久産婦人科医院

ページ範囲:P.1323 - P.1330

文献概要

 超音波診断および胎児心拍数モニタリングの普及によって出生前胎児診断が飛躍的に進歩している。反面,米国で帝王切開率の急上昇にかかわらず周産期死亡率が,あまり減少していないのも事実である。母児の安全を考えた場合,帝切率ゼロは全く不可能なことであるが,帝切の遅れによる母児の障害や帝切の濫用による母体のマイナス面,金銭的マイナス面も重要な問題である。日本の帝切の適応を考えた場合,母児の安全確保が必須条件であるが,帝切率を下げるために,日本では,CPD(難産(dystocia)を含め),分娩誘発不成功,fetal distressの三つの適応による帝切が,大きな比率を占めており,更に検討することにより帝切率を下げることは可能と考える。今回fetal distressによる帝切率を下げられるか否かについて検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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