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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻11号

1991年11月発行

症例

出生前に膀胱機能異常が推定された脊髄髄膜瘤の1例

著者: 福田久信1 増崎英明1 山辺徹1

所属機関: 1長崎大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1336 - P.1339

文献概要

 最近,超音波断層法の進歩により,胎児の形態診断のみならず機能診断もなされるようになった。1973年,Campbellらは経時的に膀胱容量を計測することにより胎児の尿産生量を測定する方法を報告した。その後,胎児の腎機能を知る目的で時間尿量を測定した報告が散見される。しかし胎児膀胱機能に関する検討は少ない。膀胱機能は大きく蓄尿機能と排尿機能に分けられ,これが一定のサイクルで繰り返されている。私どもは,排尿前膀胱容量(蓄尿機能),排尿後膀胱容量(排尿機能)を検討することにより,出生前に膀胱機能異常の存在が推定された脊髄髄膜瘤の1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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