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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻12号

1991年12月発行

特集 エコー 診療マニュアル

婦人科

6.内膜症

著者: 本田育子1

所属機関: 1東海大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1368 - P.1370

文献概要

卵巣と子宮間の癒着像(図1)
 子宮内膜症Ⅲ,Ⅳ期例では,卵巣は子宮の後方に癒着し,チョコレート嚢胞の存在は卵巣を巻き込み,排卵や卵子のpick-upが障害される。子宮内膜症の超音波診断では,この卵巣の癒着とチョコレート嚢胞の判定がポイントとなる。図1は経腟超音波横断走査で描出された子宮と右卵巣を示している。図1Aは卵巣と子宮の間に腸管の動きが認められ,卵巣と子宮の間に癒着はないと判定される。卵巣にチョコレート嚢胞は認められない。図1Bの右卵巣は子宮側方に接して描出され,経腟プローブを移動させても子宮と卵巣の間にずれは生じす,子宮と卵巣は一緒に動き,卵巣と子宮の間に癒着ありと判定される。卵巣にチョコレート嚢胞は認められない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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