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特集 エコー 診療マニュアル 婦人科
8.子宮頚癌浸潤度
著者: 赤松信雄12
所属機関: 1姫路赤十字病院産婦人科 2岡山大学(医学部)
ページ範囲:P.1374 - P.1376
文献購入ページに移動右子宮傍組織浸潤(経直腸ラジアル走査によるほぼ水平断面像)(図1)
左子宮傍組織はほぼ正常と考えられ,直腸内バルーンの充満により拡張された直腸によって弓状に伸展され,子宮頸に連なる先細りの前側方に凸な三角形エコーとして描出されている。内部は低エコーよりなるが,膀胱側の子宮動静脈の部位は高エコーを示している。子宮癌浸潤により右子宮傍組織は肥厚し,一断面での長さ,幅が増加して描写される。子宮傍組織エコー中央での幅が10mmを超えると,子宮傍組織浸潤が多い。この症例では11mmになっている。また子宮頸の右方偏位も認められる。
左子宮傍組織はほぼ正常と考えられ,直腸内バルーンの充満により拡張された直腸によって弓状に伸展され,子宮頸に連なる先細りの前側方に凸な三角形エコーとして描出されている。内部は低エコーよりなるが,膀胱側の子宮動静脈の部位は高エコーを示している。子宮癌浸潤により右子宮傍組織は肥厚し,一断面での長さ,幅が増加して描写される。子宮傍組織エコー中央での幅が10mmを超えると,子宮傍組織浸潤が多い。この症例では11mmになっている。また子宮頸の右方偏位も認められる。
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