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特集 エコー 診療マニュアル 婦人科
15.絨毛癌
著者: 金沢浩二1
所属機関: 1新潟大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.1392 - P.1393
文献購入ページに移動 症例1 23y/o,0-0−1-0,
診断:組織確認転移性絨毛癌(図1)
入院時(未治療)の経腹超音波断層像である。尿hCG 4,864,000 iu/day。
子宮体部後壁の筋層に連続する超手拳大,球状の腫瘤病巣陰影が,子宮腔を前方へ圧排するように描出されている。全体として,high echogenicな充実性陰影で占められており,中に大小不同,不整形,辺縁不規則,echo freeな陰影が混在し,腫瘤内の出血,変性・壊死による組織融解をうかがわせる。一見して,胞状奇胎,とくに出血,変性・壊死を伴う胞状奇胎の断層像に類似しており,鑑別は必ずしも容易でない。なお,本例は両側性卵巣貯留嚢胞をともなっていた。
診断:組織確認転移性絨毛癌(図1)
入院時(未治療)の経腹超音波断層像である。尿hCG 4,864,000 iu/day。
子宮体部後壁の筋層に連続する超手拳大,球状の腫瘤病巣陰影が,子宮腔を前方へ圧排するように描出されている。全体として,high echogenicな充実性陰影で占められており,中に大小不同,不整形,辺縁不規則,echo freeな陰影が混在し,腫瘤内の出血,変性・壊死による組織融解をうかがわせる。一見して,胞状奇胎,とくに出血,変性・壊死を伴う胞状奇胎の断層像に類似しており,鑑別は必ずしも容易でない。なお,本例は両側性卵巣貯留嚢胞をともなっていた。
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