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特集 エコー 診療マニュアル 産科
24.妊娠初期の胎児発育—10週
著者: 竹村秀雄1
所属機関: 1小阪産病院
ページ範囲:P.1412 - P.1413
文献購入ページに移動妊娠10週1日の胎児前額断像(図1)
経腟エコーによる妊娠10週1日の胎児の前額断面像である。大きな頭部の中心には第3脳室が見られ,胞実質が充実してきている。上肢は左右に突出して見えるが,プローブを腹側,背側にずらすと肘で屈曲し手を顔面に近づけていることが分かる。下肢も膝関節で曲げ足面を合わせるようにしているのであるが,この断面では大腿部の断面のみが見えている。大腿部と尾部はほぼ同じレベルとなり,頭殿長は28mmである。羊膜腔は増大して絨毛膜腔内の大部分を占めるようになり,胚外体腔は狭くなっている。
経腟エコーによる妊娠10週1日の胎児の前額断面像である。大きな頭部の中心には第3脳室が見られ,胞実質が充実してきている。上肢は左右に突出して見えるが,プローブを腹側,背側にずらすと肘で屈曲し手を顔面に近づけていることが分かる。下肢も膝関節で曲げ足面を合わせるようにしているのであるが,この断面では大腿部の断面のみが見えている。大腿部と尾部はほぼ同じレベルとなり,頭殿長は28mmである。羊膜腔は増大して絨毛膜腔内の大部分を占めるようになり,胚外体腔は狭くなっている。
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