icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻12号

1991年12月発行

特集 エコー 診療マニュアル

産科

26.流産

著者: 篠崎百合子1 猪俣吉広1

所属機関: 1都立大塚病院産婦人科

ページ範囲:P.1416 - P.1417

文献概要

妊娠早期の胎芽死亡(図1)
 妊娠8週2日の稽留流産の経腟超音波像である。約2.5cmの胎嚢(gestational sac:GS)の中に7mmの胎芽像を認めたが,その中に心拍動は見られなかった。右画面のMモードで律動的な心拍動が認められないことを確認,記録した。
 この症例は不妊治療後の妊娠例であり,妊娠5週1日で経腟超音波断層法にて胎児心拍が認められた。その後妊娠7週後半より少量の性器出血があり8週2日に来院,再度検査したところ図1のような所見であり,妊娠早期の胎芽死亡と診断できた。子宮内容除去術を3日後に予定していたところその前日に下腹部痛,出血増量をきたし来院した。腟鏡診にて既に腟内に脱落膜の排出が見られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら