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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻12号

1991年12月発行

特集 エコー 診療マニュアル

胎児

35.頭蓋内出血

著者: 室月淳1 岡村州博1 矢嶋聰1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1440 - P.1441

文献概要

 頭蓋内出血は未熟児によく認められ,その予後を大きく左右する。多くの場合,胚基質germinal matrixの毛細血管が破綻し上衣下出血となり,しばしば脳室内に広がって脳室内出血intraventricular hemorrhageの形をとる。未熟児に比べるときわめて稀になるが,胎児における頭蓋内出血の報告もときに認める1〜3)。胎内での低酸素状態や血圧の大きな変動,あるいは胎児の出血傾向などが大きく関与しているといわれる。
 胎児頭蓋内出血を,Papileらの報告に準じて以下のように分類する。Grade Ⅲ〜Ⅳの神経学的予後は不良とされる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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