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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻12号

1991年12月発行

文献概要

特集 エコー 診療マニュアル 胎児

44.脊椎奇形

著者: 久保隆彦1

所属機関: 1高知医科大学産科婦人科

ページ範囲:P.1462 - P.1463

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脊椎の腰仙椎部に膨隆した腫瘤像(図1)
 症例は32歳,妊娠38週,骨盤位で予定帝王切開の術前に超音波検査を実施した。
 図1はオクトソンによる胎児の縦断像である。胎児は母体の背骨に向かいあって位置している。図の左に円形の頭部が,左から右に脊椎が描出されている。胎児腹壁には異常は認められない。しかし,脊椎の腰仙椎部に相当する位置に,脊椎と連続性のある5×7cmの膨隆した腫瘤像か認められる(矢印で示す)。その腫瘤の内側にはエコールーセントな楕円形の陰影即ち液体の貯留を認める。カラードップラーでは血流は認めず,腎臓・膀胱などの泌尿器系との交通を認めず,これらより,貯留した液体は髄液であり,二分脊椎と断診した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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