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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻2号

1991年02月発行

今月の臨床 Preterm PROM—34週までの問題点

PROM発症のリスクファクター

4.母体からみた問題点

著者: 牧野田知1 田中俊誠1 藤本征一郎1

所属機関: 1北海道大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.144 - P.147

文献概要

 PROMは当科における臨床統計(表1)によっても,早産を引き起こす最多の原因となっており,周産期管理上その予防は極めて重要である。PROMはpreterm PROM(早期産破水)とterm PROM(正期産破水)に区別されるが,臨床上,より問題になるのは前者である。PROM発症の原因を大きく要約(図1)すると,1)卵膜保護体制が弱化したところに,何らかの理由で2)卵膜自身の脆弱化が生じ,そこに3)物理的刺激が作用して発症すると考えられるが,実際には決して単純なものではなく,これら3因子が微細に複雑にからみあって発症するものである。したがってPROM発症のリスクファクターとしては,図1に示されたごとく多くのファクターがあげられることになるが,ここでは母体側の主なリスクファクターについて以下に簡潔に解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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