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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻2号

1991年02月発行

今月の臨床 Preterm PROM—34週までの問題点

PROMと新生児異常

27.人工サーファクタントの使い方

著者: 西島光茂1

所属機関: 1岩手医科大学産科婦人科講座

ページ範囲:P.216 - P.218

文献概要

 新生児呼吸窮迫症候群(RDS)に代表される新生児の呼吸循環適応障害は出生児の生命を直接脅かすだけでなく,長期予後にも重大な影響を与える。しかしわが国では,藤原らが世界に先駆けて開発した人工サーファクタント(Surfactant TA,サーファクテン)の経気道的補充療法の重症RDSに対する臨床効果が確認され,さらに今まで隠蔽されていたRDSのスペクトラムにおける種々の背景の相対的関与の程度が解明されつつあり,それまで知る事ができなかった多くの病態が明らかにされつつある1)
 今回の主題であるpreterm PROMは胎児新生児の肺の成長や成熟に関してメリットやデメリットが存在する。それらの個々の問題点に関しては,他稿で詳細に論ずることになっているので本稿ではRDSの病態生理と,治療として理論的なアプローチであるサーファクタント補充療法について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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