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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻2号

1991年02月発行

New Sexology

ヒトはセックスのために立ち上った

著者: 大島清12

所属機関: 1京都大学 2愛知工業大学

ページ範囲:P.232 - P.234

文献概要

 森の衰退が,生息していたサルを追い出したのは確かだろう。それでもほとんどの動物は四足歩行だし,現存するサルも,厳密に言えば四足で歩行している。二本足で歩いているようにみえるゴリラでも,拳の背を地面に押しつけるようにして歩いているから,純な二足歩行とは言えない。
 ヒトだけが,なぜ二本足で直立して歩くようになったのか。三,四百万年前の話だ。証拠がないからどんなことでも言える。それがまたハハンと興味をそそられるほど楽しい憶説に満ち満ちている。どれもこれも結果論的なのだが,いかにも魅力的なのである。森を追われて,自由になった手で,道具や武器や食糧を運搬するために立ち上がらざるを得なかった,という説もその一つである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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