icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻2号

1991年02月発行

症例

妊娠後屈子宮嵌頓症の2症例

著者: 花岡仁一1 徳永昭輝1 竹内裕1 遠間浩1 建部和香子1

所属機関: 1新潟市民病院産科

ページ範囲:P.239 - P.242

文献概要

 妊娠初期の後屈子宮は稀でなく,通常は妊娠の経過とともに自然整復し何ら問題をきたさない。しかし,ごく稀に小骨盤腔内に嵌頓し,尿閉を主徴とする特異な病態を呈することがあり,これは妊娠後屈子宮嵌頓症とよばれる。
 このたび,本症の2症例を経験したので報告する。症例はそれぞれ妊娠15週および17週で発症し,いずれも膀胱カテーテル留置,膝胸位の施行により自然整復し,生児を得た。
 本症の成因は不明といわざるをえず,なぜ限られた症例のみがこのような病態をきたすのか極めて興味深い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら